胃潰瘍にはガストロゼピンやネキシウムが効果的

胃酸は食物を消化したり、侵入した有害な菌やウイルスなどを殺菌する重要な役目があります。胃は健康な状態の時は、胃酸で胃自身が傷つかないように、胃粘液を分泌して胃の粘膜の表面を守っています。通常ならば胃酸と胃粘液の分泌はバランスがとれていますが、疲労やストレスなどを原因として遺産や胃粘液の分泌量をコントロールする自律神経が乱され、胃酸の分泌が多すぎる状態となってしまいます。その結果、胃酸が胃の粘膜にダメージを与え、胃壁がただれて炎症を起こしたり、悪化すると筋肉をえぐってしまいます。この状態を胃潰瘍と言い、主にみぞおち周辺にかけての鈍痛や胸焼け、吐き気や食欲不振などを症状を引き起こします。
胃酸過多による疾患は他にも、胃酸が食道に上がってくる逆流性食道炎や、反対に十二指腸に胃酸が流れ込んでしまう十二指腸潰瘍などがあります。そのような疾患には主に胃酸を抑える薬を利用して治療を行います。ガストロゼピンは胃粘膜病変をはじめ、胃炎の急性増悪期、胃潰瘍や十二指腸潰瘍で服用する薬です。胃粘膜のムスカリン受容体(M1)を遮断する作用から、ムスカリン受容体拮抗薬に分類されます。強力に胃酸の分泌を抑えながら、他の臓器に影響を与えることが少ない性質があります。胃粘膜の血流を改善する効果もあるので、弱った胃粘膜を胃酸対から守る機能を高めることも可能です。ネキシウムはプロトンポンプ阻害薬に分類される治療薬で。この系統の薬の中で最も新しく、強力に胃酸の分泌を抑えることが可能です。難治性の潰瘍にも優れた効果を発揮するため、胃潰瘍をはじめとする胃酸分泌過多の治療に第一選択されることが多いのが特徴です。副作用も少なく、病状に合わせて6週間から8週間程度、1日1回服用します。